Laravel入門：基本的なマイグレーション操作とよく使うデータ型の記述例まとめ

Laravelでアプリケーションを構築する際、データベースのテーブル定義をコードで管理できるマイグレーションは必須の技術です。

この記事では、以下の点をシンプルに解説します：

• よく使うマイグレーションコマンド
• 代表的なデータ型の記述例
• 実際に生成されるファイル名の例

マイグレーションファイルの記述方法についても、「文字列ってどう書いたっけ？」と調べなくても済むように、必要な情報はなるべくこの1ページにまとめました

■環境: Laravel 12.3.0

1. ユーザー情報テーブルの作成

コマンド

php artisan make:migration create_users_table --create=users

生成されるファイル名（例）

database/migrations/2025_04_17_123456_create_users_table.php

中身の編集例（代表的なデータ型を含む）

public function up(): void
{
    Schema::create('users', function (Blueprint $table) {
        $table->id(); // 自動増分の主キー (bigint)
        $table->string('name'); // 文字列（varchar 255）
        $table->string('email')->unique(); // 一意制約つき文字列
        $table->text('profile'); // 長めのテキスト（TEXT）
        $table->boolean('is_active')->default(true); // 真偽値
        $table->integer('login_count')->default(0); // 整数
        $table->date('birthday')->nullable(); // 日付
        $table->timestamp('email_verified_at')->nullable(); // タイムスタンプ
        $table->rememberToken(); // remember_tokenカラム追加（nullable string）
        $table->timestamps(); // created_at / updated_at 自動生成
    });
}

このマイグレーションを実行することで、users テーブルが作成され、基本的なユーザー情報を扱えるようになります。

2. テーブルへのカラム追加

コマンド

php artisan make:migration add_profile_image_to_users_table --table=users

生成されるファイル名

database/migrations/2025_04_17_130000_add_profile_image_to_users_table.php

編集例

public function up(): void
{
    Schema::table('users', function (Blueprint $table) {
        $table->unsignedBigInteger('profile_image_id')->nullable()->after('profile');
    });
}

補足：必要に応じて外部キー制約なども追加可能です。

3. マイグレーションの実行とロールバック

実行（すべてのマイグレーション適用）

php artisan migrate

直近1つ分のマイグレーションだけ取り消す

php artisan migrate:rollback --step=1

4. 複数のテーブル追加の例

複数のテーブルを追加する場合も、--create オプションを使えば簡単です。

php artisan make:migration create_roles_table --create=roles
php artisan make:migration create_user_settings_table --create=user_settings

5. モデル補完を便利にするIDEヘルパー（オプション）

composer require --dev barryvdh/laravel-ide-helper
php artisan ide-helper:models --write

これでIDE（VSCodeなど）で $user->name のような補完が効くようになり、開発が快適になります。

代表的なデータ型早見表（記述例）

まとめ

この内容をひと通り押さえておけば、Laravelでのマイグレーションは簡単かと思います。